これが不死鳥の不死鳥たる所以。
全チームが84試合を消化し、残り6試合となった、3/4に出場したのは以下のチーム
チーム | 順位 | ポイント |
---|---|---|
KONAMI麻雀格闘倶楽部 | 4位 | △ 40.0 |
U-NEXT Pirates | 5位 | △ 155.4 |
赤坂ドリブンズ | 7位 | △ 181.1 |
セガサミーフェニックス | 8位 | △ 255.2 |
いよいよ佳境に入ったレギュラーシーズンの最終盤の第1試合に登場したのは、以下の4名。
チーム | 選手 | |
---|---|---|
起家 | KONAMI麻雀格闘倶楽部 | 佐々木寿人 |
南家 | セガサミーフェニックス | 近藤誠一 |
西家 | U-NEXT Pirates | 朝倉康心 |
北家 | 赤坂ドリブンズ | 鈴木たろう |
この試合南4局0本場を迎えたところでの点数状況は以下の通り。
チーム | 選手 | 得点 | |
---|---|---|---|
南家 | KONAMI麻雀格闘倶楽部 | 佐々木寿人 | 13,000 |
西家 | セガサミーフェニックス | 近藤誠一 | 16,000 |
北家 | U-NEXT Pirates | 朝倉康心 | 5,700 |
東家 | 赤坂ドリブンズ | 鈴木たろう | 65,300 |
この試合が始まる前は7位だった赤坂ドリブンズが大トップ。
ラス親を迎えたトップ目の赤坂ドリブンズ 鈴木たろうは、
この状況を利用して、更なる加点で一気に安全圏まで突き抜けたい。
4位スタートのKONAMI麻雀格闘倶楽部 佐々木寿人は、
このまま3着でも致し方ないが、
わずか3,000差の2位セガサミーフェニックスを
かわすことができれば御の字だ。
しかし、ラスを引くようなことがあれば本末転倒。
寿人らしい攻撃はできるのか?。
5位スタートのU-NEXT Pirates 朝倉康心は厳しいラス目。
ここはせめて、3着目KONAMI麻雀格闘倶楽部 佐々木寿人より
上に行っておきたいが、その点差は7,200。
どうやってこの状況を打破するのか?
8位スタートのセガサミーフェニックス 近藤誠一は、かろうじての2着目。
この粗点ではポイントを加算することができないため、
いくら5位スタートのU-NEXT Piratesが点棒を減らしてくれているとはいえ、
もう少し加点したい。
しかし、それは、2着を死守したうえでの話だ。
U-NEXT Pirates 朝倉康心は、声を飲んだ
南4局0本場。全員が手組に苦心する中、(ドラ
)の黙聴を張っていたたろうが、
河が3段目に入ったところでツモ切りリーチ。
同順、の一向聴だった近藤は
をツモって来る。
を切れば聴牌だが、この
が生牌。
近藤はこのを切れきれず、安全牌の
を切って、まわる。
一方、の一向聴だった朝倉は
聴牌となるを引き入れる。
たとえリーチを打って、この手を和了っても裏ドラが乗らなければ、
出和了りでリーチ、タンヤオの2,600。
たとえ3着目の寿人から和了っても順位は上がらない。
着順アップはツモ和了りのみ。
しかし後が無い朝倉はカンの苦しい待ちながらも、
近藤が切れなかったを切ってリーチ!!。
しかも、奇しくもこのは、たろうと同じ待ちになった。
数順後、受けに回った近藤はの一向聴に
をツモってきて、
を切れば、聴牌の形をつくる。
しかし、たろうに無スジのが切りきれない。
安全牌を打ってまわろうにも、4枚見えののカベになる
は
生牌でいかにも怪しい。
ここで近藤が目に着けたのが、
たろうがリーチ前に切っていると、
朝倉がリーチ後に切った。
そして自分の手牌と河、合わせて4枚すべて見えている。
これをもとに、近藤が切り出してしまったのは、
朝倉、たろう二人の和了り牌である!!。
ここで、裏ドラが乗らない限り着順が上がらない朝倉は
「ロン」
の声を飲み込み、一瞬間を開けて、
たろうから「ロン」の発生。
近藤は、たろうにリーチ、赤ドラ2の7,700を放銃してしまう。
これで、点数状況は
チーム | 選手 | 得点 | |
---|---|---|---|
南家 | KONAMI麻雀格闘倶楽部 | 佐々木寿人 | 13,000 |
西家 | セガサミーフェニックス | 近藤誠一 | 8,300 |
北家 | U-NEXT Pirates | 朝倉康心 | 4,700 |
東家 | 赤坂ドリブンズ | 鈴木たろう | 74,000 |
これで、朝倉は3着はもちろん、満貫ツモ和了りの2着まで見えてきた。
そして、絶対にラスを引けない近藤は、絶体絶命のピンチ!!
しかしここで、不死鳥が、頭をもたげる。
南4局1本場はたろう、朝倉の二人聴牌で流局し、点数は
チーム | 選手 | 得点 | |
---|---|---|---|
南家 | KONAMI麻雀格闘倶楽部 | 佐々木寿人 | 11,500 |
西家 | セガサミーフェニックス | 近藤誠一 | 6,800 |
北家 | U-NEXT Pirates | 朝倉康心 | 6,200 |
東家 | 赤坂ドリブンズ | 鈴木たろう | 75,500 |
となって迎えた南4局2本場
5巡目に入って近藤は、対子手が見えるの手に、
と連続して引き入れる。
さらに1巡置いた後にと、これまた連続で引き入れ、
の
ツモり四暗刻、出和了り跳満の聴牌!!
これに、連荘を狙うたろうが振り込み、奇跡の2着浮上!!。
朝倉の、着順浮上を狙った、和了り見逃しをかいくぐり、
価値ある2着をもぎ取った。
しかし、不死鳥は、まだ頭をもたげたのみで、完全には覚醒していなかった。
あなたで、負けたら、しようがないんだ!!。
奇跡とも言える近藤は第2試合にも出場。その面子は
チーム | 選手 | |
---|---|---|
起家 | セガサミーフェニックス | 近藤誠一 |
南家 | 赤坂ドリブンズ | 園田賢 |
西家 | KONAMI麻雀格闘倶楽部 | 前原雄大 |
北家 | U-NEXT Pirates | 小林剛 |
南4局0本場は、U-NEXT Pirates 小林剛が
1,300オールをツモ上がりして、連荘に成功し、点数状況は、
チーム | 選手 | 得点 | |
---|---|---|---|
南家 | セガサミーフェニックス | 近藤誠一 | 14,500 |
西家 | 赤坂ドリブンズ | 園田賢 | 34,600 |
北家 | KONAMI麻雀格闘倶楽部 | 前原雄大 | 17,600 |
東家 | U-NEXT Pirates | 小林剛 | 33,300 |
となって迎えた南4局0本場。
逃げる赤坂ドリブンズ 園田賢を、U-NEXT Pirates 小林剛が追う展開の中、
近藤はラス目。
ここでラスを引こうものなら、
第1試合で奪い取った2着の価値が薄らいでしまう。
ここは何とか3,900を和了って3着を奪い取りたいところだ。
10巡目。その近藤は(ドラ
)の手に
を引いて聴牌を入れる。
この手を黙聴で上がっても、タンヤオ、ピンフ、赤ドラ1の3,900で
確実に3着目に浮上することができる。
ただ、この手は、逆転トップとなる倍満ツモの可能性がある。
しかし、その可能性は、タンヤオ、ピンフ、赤ドラ1に加えて、
- (
ツモの場合)リーチ、一発、ツモ、裏ドラ2
- (
ツモの場合)リーチ、ツモ、イーペーコー、
- 裏ドラ2
- 一発、裏ドラ1
の3パターンしかない。
いずれにしても裏ドラ期待で、なおかつ一発でなければ、
倍満になる可能性は限りなくゼロになってしまう。
その上、当然他家への振り込みの可能性が高くなり、
ラスのまま投了になってもおかしくない。
ここで、実況の日吉が、事前に取材した、
チームメイトの言葉を、想いを
言葉にのせる。
誠一さんに任せたんだよ!。
あなたで負けたらしようがない、と言ってるんだ。!!
すると、近藤はその声に呼応するように
「リーチ」
の発生とともに、牌をまげる!!。
そして、次順のツモは…
高めイーペーコーになる!!。
そして、裏ドラは…、
なんと、!!。
リーチ、一発、ツモ、タンヤオ、ピンフ、イーペーコー、赤ドラ1、裏ドラ1
見事、倍満ツモで、またまた奇跡を起こしての大逆転トップ。
不死鳥が、完全に覚醒し、チームの想いがひとつになった瞬間だ。
どんな形容詞を用いても陳腐なものにしてしまう、近藤の逆転ツモが、
不死鳥を覚醒させたのだ。
(牌画には、麻雀王国の牌画入力ツール「パイガ」を使用させて頂いています。)
泣いても笑ってもラスト2戦!!。セミファイナルに出場するのはどの6チームか!!
来週(3/11-3/12)の試合は
3/11(木)
- 赤坂ドリブンズ
- EX風林火山
- KONAMI麻雀格闘倶楽部
- TEAM RAIDEN / 雷電
3/12(金)
- KADOKAWAサクラナイツ
- 渋谷ABEMAS
- セガサミーフェニックス
- U-NEXT Pirates
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来週も乞うご期待!!
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