魔王が粘る!不死鳥が羽ばたく!!そして不沈艦が遂に落ちる…。Mリーグ2020 53~56試合

Mリーグ

不死鳥と魔王の壮絶なる闘い

今週の見どころは何と言っても、1/12(火)に行われた2試合。

この日登場したのは

チーム順位ポイント
KONAMI麻雀格闘倶楽部3位19.1
赤坂ドリブンズ6位△53.5
U-NEXT Pirates7位△203.4
セガサミーフェニックス8位△341.8

の4チーム。

KONAMI麻雀格闘倶楽部はここでマイナスを喰らうと、
6位の赤坂ドリブンズの下に行き、
ボーダー争いの渦中に巻き込まれてしまう。

赤坂ドリブンズは、ここで勝つと
KONAMI麻雀格闘倶楽部と入れ替わって3位浮上も可能だが、
負けると、U-NEXT Piratesの下に落ち、
苦しい状況に陥ってしまう。

U-NEXT Piratesは赤坂ドリブンズを捉えたいが、
チームカラー的には、ラスを引かずに
セガサミーフェニックスより下に行くことだけは
避けたいはず。

そしてセガサミーフェニックスは
6位7位のいるこの試合に勝って、
この2チームを引きずり降ろして、
できれば6位まで順位を上げたいところ。

それぞれ、チームの思惑を胸に秘め、第1試合に登場したのは、

チーム選手
起家U-NEXT Pirates瑞原明奈
南家セガサミーフェニックス近藤誠一
西家KONAMI麻雀格闘倶楽部佐々木寿人
北家赤坂ドリブンズ鈴木たろう

の4選手。チームを背負った壮絶な戦いが始まった

近藤誠一が広げた不死鳥の翼に「魔王」佐々木寿人が魅入られる。

鈴木たろうの満貫に近藤誠一が振り込んで東1局が終わり、東2局。
近藤が親番を迎え、リーチ、一発、ツモ、ピンフ、裏ドラ1の
4,000オールで先の失点をお釣り込みで取り戻すと、
次局の1本場から、「魔王」佐々木寿人が
不死鳥の翼に魅了されていく。

近藤誠一の先制リーチに、佐々木寿人がリーチで追いかけるも、
近藤の当たり牌を掴み、3,900の放銃。

更に次局の東2局2本場。

佐々木寿人が七対子發:麻雀王国単騎のリーチを敢行すると、
三萬:麻雀王国四萬:麻雀王国五萬赤:麻雀王国三筒:麻雀王国四筒:麻雀王国五筒赤:麻雀王国二索:麻雀王国二索:麻雀王国三索:麻雀王国四索:麻雀王国五索赤:麻雀王国東:麻雀王国東:麻雀王国(ドラ四索:麻雀王国)の
三色同順、ドラ1、赤ドラ3の親跳満確定のダマ聴から、リーチを敢行!!。

すでに不死鳥の翼に魅了されていた佐々木寿人は
一発目に高めの東:麻雀王国を掴まされる。
リーチ、一発、ダブ東、三色同順、ドラ1、赤ドラ3の
親倍満24,000の放銃。
裏ドラが乗らず三倍満にならなかったのが、
不死鳥のせめてもの情けか?。

この時点で、得点状況は、

チーム選手得点
起家U-NEXT Pirates瑞原明奈21,000
南家セガサミーフェニックス近藤誠一59,800
西家KONAMI麻雀格闘倶楽部佐々木寿人△10,800
北家赤坂ドリブンズ鈴木たろう30,000

となる。

しかし、不死鳥の親番は、まだまだ終わらない。
東2局3本場が近藤と佐々木の聴牌で流局となると、
次局の東2局4本場では、近藤が
七萬:麻雀王国八萬:麻雀王国九萬:麻雀王国一筒:麻雀王国一筒:麻雀王国二筒:麻雀王国二筒:麻雀王国五筒:麻雀王国六筒:麻雀王国七筒:麻雀王国四索:麻雀王国五索:麻雀王国六索:麻雀王国(ドラ發:麻雀王国)のリーチを敢行すると、
一筒:麻雀王国を一発でツモ!!。
そして裏ドラを捲ると、その一筒:麻雀王国が裏ドラ!!。
リーチ、一発、ツモ、裏ドラ3の6,000(+400)オール!!。

点数は、

チーム選手得点
起家U-NEXT Pirates瑞原明奈13,100
南家セガサミーフェニックス近藤誠一82,500
西家KONAMI麻雀格闘倶楽部佐々木寿人△17,700
北家赤坂ドリブンズ鈴木たろう21,100

魔王だけでなく、麻雀の神様までも不死鳥の翼に魅了されてしまった。

さらに、U-NEXT Pirates 瑞原明奈と赤坂ドリブンズ 鈴木たろうの
熾烈な2着争いの煽りを喰う形で、
南1局3本場を迎える頃には、

チーム選手得点
起家U-NEXT Pirates瑞原明奈18,500
南家セガサミーフェニックス近藤誠一82,700
西家KONAMI麻雀格闘倶楽部佐々木寿人△27,300
北家赤坂ドリブンズ鈴木たろう24,100

まで、墜ちていった。

そして、誰もが「魔王」は地獄の底まで墜ちた、

と思っていたに違いない…。

しかし、「魔王」が、地獄の淵から甦る!!

局が進んで南3局。

点数状況は

チーム選手得点
起家U-NEXT Pirates瑞原明奈27,500
南家セガサミーフェニックス近藤誠一64,800
西家KONAMI麻雀格闘倶楽部佐々木寿人△14,400
北家赤坂ドリブンズ鈴木たろう22,100

となっており、
ここで佐々木寿人が親番を迎える。

3番手の鈴木たろうとの点差すら36,500。

人間であれば気も遠くなるような状況だが、
やはり、彼は、

「魔王」

であった。

南3局0本場を寿人の一人聴牌で流局とすると、南3局1本場。
U-NEXT Pirates 瑞原明奈が
二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国四萬:麻雀王国二筒:麻雀王国三筒:麻雀王国四筒:麻雀王国四筒:麻雀王国五筒:麻雀王国六筒:麻雀王国七筒:麻雀王国八筒:麻雀王国九筒:麻雀王国九筒:麻雀王国(ドラ二筒:麻雀王国)の
三筒:麻雀王国六筒:麻雀王国九筒:麻雀王国待ちリーチをかける。

2着を確定させたい瑞原明奈にとって、点数も待ち牌の数も申し分ない。

これで「魔王」もいよいよか?と思われた刹那、
寿人が三萬:麻雀王国四萬:麻雀王国五萬:麻雀王国三筒:麻雀王国四筒:麻雀王国五筒赤:麻雀王国二索:麻雀王国三索:麻雀王国四索:麻雀王国四索:麻雀王国四索:麻雀王国六索:麻雀王国八索:麻雀王国の間七索:麻雀王国待ちのリーチを強行!!。

無謀にも見えるこのリーチだが、不運にも瑞原が一発で掴んでしまう!!。

リーチ、一発、タンヤオ、赤ドラ1の親満で、瑞原は3着に沈み、
寿人は、一時期27,000以上あったマイナスを、ここで返済する。

迎えた南3局1本場。
ここで寿人は、魔王の魔王たる所以を他3者に見せつける。
四萬:麻雀王国四萬:麻雀王国九萬:麻雀王国九萬:麻雀王国九萬:麻雀王国二筒:麻雀王国三筒:麻雀王国四索:麻雀王国五索:麻雀王国六索:麻雀王国 中:麻雀王国中:麻雀王国中横:麻雀王国(ドラ九萬:麻雀王国)の親満貫聴牌。
ここで瑞原の切ったドラ九萬:麻雀王国を大明槓!!。
新ドラは待ち牌のひとつである一筒:麻雀王国
これに飽き足らず、嶺上で持ってきた牌が、ポンしている中:麻雀王国!!。
当然、加槓をすると、次の槓ドラはなんと、九萬:麻雀王国!。

これでこの手は、中、ドラ8の親倍満に!!。

そして槓ドラになった一筒:麻雀王国をツモって、
中、ドラ9の8,000(+200)オール!!。

これで点数状況が

チーム選手得点
起家U-NEXT Pirates瑞原明奈5,000
南家セガサミーフェニックス近藤誠一55,600
西家KONAMI麻雀格闘倶楽部佐々木寿人26,600
北家赤坂ドリブンズ鈴木たろう12,900

となり、寿人がまさかの2着に!!。

あの状況から、いったい誰が予想できたであろうか!?

そして、この試合。最終結果は

着順チーム選手得点
1着セガサミーフェニックス近藤誠一53,600
2着KONAMI麻雀格闘倶楽部佐々木寿人34,500
3着赤坂ドリブンズ鈴木たろう6,000
4着U-NEXT Pirates瑞原明奈5,900

ちなみにこの日は「魔王」佐々木寿人の誕生日であった。

「不沈艦」小林剛 ついに沈む

第一試合でわずか100点差の4着に沈んだU-NEXT Pirates。
是が非でもトップが欲しい。

そして、この場面で登場するのが「不沈艦」小林剛。

ここまで14試合闘って、未だラス無し。

絶対的安定感でここまで個人成績も30名中3位。

彼がいるからこそ、U-NEXT Piratesの他選手も 安心して闘える。

その不沈艦が満を持しての登場だ。

闘牌は予断を許さないデッドヒート!!

この試合に登場した選手は以下の通り

チーム選手
起家KONAMI麻雀格闘倶楽部藤崎智
南家赤坂ドリブンズ園田賢
西家U-NEXT Pirates小林剛
北家セガサミーフェニックス茅森早香

南2局1本場を迎えた時点での点数状況は

チーム選手得点
起家KONAMI麻雀格闘倶楽部藤崎智26,100
南家赤坂ドリブンズ園田賢25,100
西家U-NEXT Pirates小林剛27,500
北家セガサミーフェニックス茅森早香20,300

と、どこがトップになっても、ラスになってもおかしくない展開。
和了った時の点数の高さよりも、和了り回数の多さで闘う小林剛にとっては、
得意と言える展開だ。

場面は南2局1本場。

ここでチームとしてU-NEXT Piratesのライバルになる
セガサミーフェニックス 茅森早香から
五萬:麻雀王国六萬:麻雀王国七萬:麻雀王国八萬:麻雀王国九萬:麻雀王国三筒:麻雀王国四筒:麻雀王国五筒:麻雀王国一索:麻雀王国一索:麻雀王国三索:麻雀王国四索:麻雀王国五索赤:麻雀王国(ドラ八萬:麻雀王国)の
ピンフ、ドラ1、赤ドラ1のリーチが入る。
数順後、小林剛は
二萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三筒:麻雀王国四筒:麻雀王国五筒:麻雀王国六筒:麻雀王国七筒:麻雀王国八筒:麻雀王国二索:麻雀王国三索:麻雀王国四索:麻雀王国六索:麻雀王国六索:麻雀王国
出和了りできる聴牌形に茅森の当たり牌である四萬:麻雀王国を持ってきた!!。
三萬:麻雀王国が河に3枚見えているから、二萬:麻雀王国は通りそう。
しかし、自身の和了りが厳しくなる。
それでも通る可能性の高そうな二萬:麻雀王国を切るのが小林剛のイメージだが、
ここで、小林が切ったのは当たり牌の四萬:麻雀王国

ライバルに8,000(+300)を放銃してしまう。

これで、点数は、

チーム選手得点
起家KONAMI麻雀格闘倶楽部藤崎智26,100
南家赤坂ドリブンズ園田賢25,100
西家U-NEXT Pirates小林剛19,200
北家セガサミーフェニックス茅森早香29,600

となり、ライバルのセガサミーフェニックスがトップ目、
自身はラス目に落ちてしまう。

次局の南3局0本場。

親番の小林はぜひともここで、和了りをものにして、
上位に食い込みたいところ。

しかし手牌が良いのは他家。
茅森が三萬:麻雀王国四萬:麻雀王国五萬赤:麻雀王国六萬:麻雀王国四筒:麻雀王国五筒:麻雀王国六筒:麻雀王国五索赤:麻雀王国六索:麻雀王国六索:麻雀王国七索:麻雀王国七索:麻雀王国八索:麻雀王国(ドラ九筒:麻雀王国 )で
三萬:麻雀王国六萬:麻雀王国待ちのヤミ聴に構える。
そして赤坂ドリブンズ 園田賢が
一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国四筒:麻雀王国四筒:麻雀王国四筒:麻雀王国六筒:麻雀王国七筒:麻雀王国八筒:麻雀王国二索:麻雀王国三索:麻雀王国八索:麻雀王国八索:麻雀王国の聴牌で一索:麻雀王国四索:麻雀王国待ちでリーチ。
一方、小林は、この時点で
三萬:麻雀王国四萬:麻雀王国一筒:麻雀王国三筒:麻雀王国三筒:麻雀王国五筒:麻雀王国六筒:麻雀王国七筒:麻雀王国九筒:麻雀王国九筒:麻雀王国四索:麻雀王国四索:麻雀王国四索:麻雀王国(ドラ九筒:麻雀王国)の
勝負手のイーシャンテン。
この手牌に一発で持ってきた、
暗刻筋で危険牌のひとつである七索:麻雀王国を持ってくるも、
自摸切り!!。

ここで和了らねば、この試合で負けてしまう。

自身の初ラスよりも、
チームのキャプテンとして、ここは負けられない。

この手牌に二萬:麻雀王国を持ってきた小林は、一筒:麻雀王国を切って
二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国四萬:麻雀王国三筒:麻雀王国三筒:麻雀王国五筒:麻雀王国六筒:麻雀王国七筒:麻雀王国九筒:麻雀王国九筒:麻雀王国四索:麻雀王国四索:麻雀王国四索:麻雀王国(ドラ九筒:麻雀王国)の
三筒:麻雀王国九筒:麻雀王国のシャンポンリーチを敢行!!。

しかしここで和了ったのは茅森。
三萬:麻雀王国四萬:麻雀王国五萬赤:麻雀王国五萬:麻雀王国四筒:麻雀王国五筒:麻雀王国六筒:麻雀王国五索赤:麻雀王国六索:麻雀王国六索:麻雀王国七索:麻雀王国七索:麻雀王国八索:麻雀王国 の形に受けかえていたところに、
リーチをかけていた赤坂ドリブンズ 園田賢が打ち込み。

これで、点数状況は

チーム選手得点
起家KONAMI麻雀格闘倶楽部藤崎智26,100
南家赤坂ドリブンズ園田賢16,100
西家U-NEXT Pirates小林剛18,200
北家セガサミーフェニックス茅森早香39,600

に。園田の振り込みで、小林にとっては、棚ボタの3着に。

トップは苦しいが、何とか和了って3着をキープ、
高い手が入れば2着を目指したいところ。

そして、小林はここでクレバーに和了れるからこそ、
ラスを回避してきたのだ。いよいよ、小林の本領発揮だ!!

南4局0本場の6順目。

小林は五萬赤:麻雀王国六萬:麻雀王国六萬:麻雀王国七萬:麻雀王国七萬:麻雀王国八萬:麻雀王国二筒:麻雀王国二筒:麻雀王国七索:麻雀王国八索:麻雀王国八索:麻雀王国九索:麻雀王国九索:麻雀王国(ドラ東:麻雀王国)の
一盃口、赤ドラ1の聴牌を入れ、リーチ!!。

ツモれば確実に2着に上がれるリーチを敢行したのだ!!。

自分から見て、九索:麻雀王国が4枚、八索:麻雀王国が3枚見えているため、
他家は誰も使っておらず、持ってきても困ることの多いペン七索:麻雀王国待ちだ。

実際ヤマには3枚丸々残っていた。

しかしここで2着目のKONAMI麻雀格闘倶楽部 藤崎智が
赤坂ドリブンズ 園田賢の切った發:麻雀王国をポンして
二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国四萬:麻雀王国五萬:麻雀王国五萬:麻雀王国七萬:麻雀王国八萬:麻雀王国五索:麻雀王国五索:麻雀王国五索赤:麻雀王国 發:麻雀王国發:麻雀王国發横:麻雀王国 の聴牌!!。
これに対し、リーチをかけている小林は九萬:麻雀王国を掴んで
藤崎に振り込んでしまう…。

これで、最終結果は以下のように。

チーム選手得点
起家KONAMI麻雀格闘倶楽部藤崎智29,100
南家赤坂ドリブンズ園田賢16,100
西家U-NEXT Pirates小林剛15,200
北家セガサミーフェニックス茅森早香39,600

4着目だった赤坂ドリブンズ 園田賢を下回り、
今シーズン初のラスに…。

リーチをかけていなければ、
リーチ棒の1,000点を獲られることもなく、
かろうじて3着に踏みとどまる事も出来たが、
そのリスクを承知の上でのリーチに、
「ロボット」と称される小林の心に、
僅かながらの

「人」

としての感情が、垣間見えたような気がした。

この試合だけは是が非でもラスを引いてほしくない。

小林ならどうにかしてくれるであろう。

しかし、結果は、どうにもならなかった。

そしてこの2試合を終えた結果は…、

チーム順位ポイント
KONAMI麻雀格闘倶楽部3位(→)42.7( +23.6)
赤坂ドリブンズ6位(→)△111.4( -57.9)
セガサミーフェニックス7位(↑1)△208.6(+133.2)
U-NEXT Pirates8位(↓1)△302.3( -98.9)

これを機に、なかなか調子のあがらない、

朝倉康心、

石橋伸洋、

瑞原明奈

の三選手が奮起して、
苦しい状況を打破してくれることを期待したい。

昨シーズンの覇者として…。

来週も目が離せない!!

来週(1/14-1/19)の試合は

1/14(木)

  • 赤坂ドリブンズ
  • EX風林火山
  • KONAMI麻雀格闘倶楽部
  • U-NEXT Pirates

1/15(金)

  • KADOKAWAサクラナイツ
  • 渋谷ABEMAS
  • セガサミーフェニックス
  • TEAM RAIDEN / 雷電

1/18(月)

  • KADOKAWAサクラナイツ
  • KONAMI麻雀格闘倶楽部
  • 渋谷ABEMAS
  • TEAM RAIDEN / 雷電

1/19(火)

  • 赤坂ドリブンズ
  • EX風林火山
  • セガサミーフェニックス
  • U-NEXT Pirates

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来週も乞うご期待!!

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