熾烈を極めるボーダー争いの中、負けられない者の覚悟と、麻雀の残酷さが垣間見えた…。
1/19(火)は、以下の顔合わせ。
チーム | 順位 | ポイント |
---|---|---|
EX風林火山 | 2位 | 308.9 |
赤坂ドリブンズ | 5位 | △ 88.4 |
セガサミーフェニックス | 7位 | △ 252.3 |
U-NEXT Pirates | 8位 | △ 348.3 |
EX風林火山は、セミファイナルに向けて余裕があるが、
他3チームは予断を許さない状況。
特に最下位U-NEXT Piratesは、
7位のセガサミーフェニックスがいる対局では、できればトップ、
最低でも、セガサミーフェニックスより着順を上回りたい。
この日の第一試合は以下の面子になった。
チーム | 選手 | |
---|---|---|
起家 | 赤坂ドリブンズ | 鈴木たろう |
南家 | セガサミーフェニックス | 魚谷侑未 |
西家 | EX風林火山 | 二階堂亜樹 |
北家 | U-NEXT Pirates | 小林剛 |
前の対局で今シーズン初のラスを引いてしまった小林剛が、
この試合でどんな立ち回りを見せるのか、
そしてセガサミーフェニックスとの差を
どこまで縮めることができるのか?
冷静と大胆の狭間で、覚悟の立直。
南2局0本場を、小林以外3者の聴牌による流局で、点数状況は以下の通り。
チーム | 選手 | 得点 | |
---|---|---|---|
起家 | 赤坂ドリブンズ | 鈴木たろう | 24,800 |
南家 | セガサミーフェニックス | 魚谷侑未 | 26,600 |
西家 | EX風林火山 | 二階堂亜樹 | 29,600 |
北家 | U-NEXT Pirates | 小林剛 | 18,000 |
小林一人が置いて行かれているが、
誰も3万点を超えていない僅差。
この展開は、小林有利と言える。
ここで迎えた南2局1本場の6順目。
小林が、(ドラ
)の
役無し聴牌をしているところにを持ってきて、三色同順の聴牌。
リーチをかけて自摸れば満貫になるし、
鈴木たろうが2順目にを切っているので、
少なくともたろうはを持っていなさそう。
何よりも自分一人だけが置いて行かれているラス目。
数順待っていれば、もしかしたら間より
良い待ちになってくれる可能性も高いが、
ここは、先制リーチを敢行。
数順後の12順目、微差のトップ目に立っている
親番のEX風林火山 二階堂亜樹がの
平和、高めタンヤオ、一盃口が見える手のところに、
小林の当たり牌を持ってきた。
小林の河に切られている現物はドラののみ。
これを切ってしまうと自分の手が死んでしまう。
ここで亜樹が頼ったのは、たろうが2巡目に切っていて、
自身が対子で持っている。
このワンチャンスを頼りに切り!!。
これにより小林があたり、5,200(+300)の放銃となる。
これで点数は、
チーム | 選手 | 得点 | |
---|---|---|---|
起家 | 赤坂ドリブンズ | 鈴木たろう | 24,800 |
南家 | セガサミーフェニックス | 魚谷侑未 | 26,600 |
西家 | EX風林火山 | 二階堂亜樹 | 24,100 |
北家 | U-NEXT Pirates | 小林剛 | 24,500 |
と、大混戦。
小林有利の試合展開、ここで小林が「ロボ」っぷりを遺憾なく発揮する!
局が進んで南3局0本場。
親番の亜樹が(ドラ
)の手に
を持ってきて、
を切って立直。
高い打点は見込めないが、場況から見て、は良さそうに見える。
ここで亜樹の下家に座る小林が、立直宣言牌のをチー!
これで、小林の手牌は
となり、
赤ドラ含みで、小林得意のタンヤオ仕掛けを敢行。
面前でも充分に闘えそう、
面前で行けば満貫、跳満が見えそうな手でも、
とにかく和了ることを最優先にする、
小林の本領発揮だ!!
そして2順後、亜樹が切ったをチーすると、
の聴牌をとり、
前順持ってきていたドラのを平然と切る!!。
そして、ここからの小林が、圧巻の全プッシュ!!
- 次順に持ってきた亜樹の当たり牌
は、冷静に
と入れ替え。
- 無筋の
をドラの
ワンチャンスを頼りにツモ切り。
- 中筋ではあるものの完全安全牌ではない
をツモ切り。
- 亜樹に通っていない
を持ってくるも、プッシュ!
- 更に危険な
を持ってきて、
雀頭のや、
が安全牌になっているにもかかわらず、
気にせず(本当は気にしているかもしれないが)、プッシュ!!。
そして数順後。亜樹がを持ってきて、
小林のロン和了りとなる。
振り込めばラスになってもおかしくない。
更に亜樹の親番が続いてしまうと言う、危機的状況で、
なぜ故、これだけの牌が押せるのか?
まるで亜樹の当たり牌がであると読み切っているかのような、
全プッシュで和了りを手繰り寄せた。
まさに「ロボ」と称される小林の真髄ここにあり、である。
しかし、麻雀と言うものは、無慈悲であり、残酷なものであった。
これで南3局が終わり、点数状況は、
チーム | 選手 | 得点 | |
---|---|---|---|
起家 | 赤坂ドリブンズ | 鈴木たろう | 24,800 |
南家 | セガサミーフェニックス | 魚谷侑未 | 26,600 |
西家 | EX風林火山 | 二階堂亜樹 | 19,200 |
北家 | U-NEXT Pirates | 小林剛 | 29,400 |
南4局、親番の小林は、
2着目のセガサミーフェニックス 魚谷侑未とは
点差が3,000点無い。
よって、ノーテン流局での終了はトップを捲られる可能性があるため、
最低でも聴牌は目指さなければいけないし、
トップを狙ってくるであろう魚谷の点数を
できれば少しでも減らして、
魚谷の着順を下げたいところ。
ここで、小林がもらった配牌は(ドラ
)
と、聴牌形を作るだけであれば難しくなく、
他家が立直をかけてきても、暗刻のを
安全牌として使えそうなので、
ある意味、安心して闘える手牌だ。
これだけを観れば、小林に手牌が味方したようにも思えたのだが、
麻雀とは無慈悲であり残酷なゲームである。
11巡目。
小林の手はと充分な形の一向聴。
先制リーチを一刻も早くかけて、他家をおろしたいところ。
ここで、ラス目まで落ちた亜樹からリーチ!!。
その手牌は(ドラ
)の
待ち。
ドラではないでツモ和了っても、ラス逃れが精一杯。
しかし、一発ツモか、ドラツモでトップ逆転の手。
そして結果は…。
一発で、ドラのツモ!!。
リーチ、一発、ツモ、ドラ1、赤ドラ1、
そして、裏ドラにが乗って、
望外な跳満!!6,000、3,000!!。
これで、最終結果は、
チーム | 選手 | 得点 | |
---|---|---|---|
起家 | 赤坂ドリブンズ | 鈴木たろう | 21,800 |
南家 | セガサミーフェニックス | 魚谷侑未 | 23,600 |
西家 | EX風林火山 | 二階堂亜樹 | 31,200 |
北家 | U-NEXT Pirates | 小林剛 | 23,400 |
満貫までだったら、
セガサミーフェニックスより着順が上の2着で踏みとどまれていたため、
「最低限の仕事はできた。」
「頑張った甲斐があった。」
と、自分に言い聞かせることもできたであろう。
しかし、結果はセガサミーフェニックスを、
わずか200点下回る3着。
当然、麻雀であれば、努力が、覚悟が報われないときもある。
もしかしたら、その方が多いかもしれない。
しかし、よもや、ライバルであるセガサミーフェニックスを
下回る結果になってしまうとは…。
麻雀とは、かくも無慈悲で残酷なゲームである。
来週も目が離せない!!
来週(1/21-1/26)の試合は
1/21(木)
- 赤坂ドリブンズ
- EX風林火山
- 渋谷ABEMAS
- TEAM RAIDEN / 雷電
1/22(金)
- KADOKAWAサクラナイツ
- KONAMI麻雀格闘倶楽部
- セガサミーフェニックス
- U-NEXT Pirates
1/25(月)
- EX風林火山
- KADOKAWAサクラナイツ
- KONAMI麻雀格闘倶楽部
- 渋谷ABEMAS
1/26(火)
- 赤坂ドリブンズ
- セガサミーフェニックス
- TEAM RAIDEN / 雷電
- U-NEXT Pirates
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来週も乞うご期待!!
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