これが小林剛の真骨頂!!そして、これが麻雀の残酷さ Mリーグ2020 57~60試合

Mリーグ

熾烈を極めるボーダー争いの中、負けられない者の覚悟と、麻雀の残酷さが垣間見えた…。

1/19(火)は、以下の顔合わせ。

チーム順位ポイント
EX風林火山2位308.9
赤坂ドリブンズ5位△ 88.4
セガサミーフェニックス7位△ 252.3
U-NEXT Pirates8位△ 348.3

EX風林火山は、セミファイナルに向けて余裕があるが、
他3チームは予断を許さない状況。

特に最下位U-NEXT Piratesは、
7位のセガサミーフェニックスがいる対局では、できればトップ、
最低でも、セガサミーフェニックスより着順を上回りたい。

この日の第一試合は以下の面子になった。

チーム選手
起家赤坂ドリブンズ鈴木たろう
南家セガサミーフェニックス魚谷侑未
西家EX風林火山二階堂亜樹
北家U-NEXT Pirates小林剛

前の対局で今シーズン初のラスを引いてしまった小林剛が、
この試合でどんな立ち回りを見せるのか、
そしてセガサミーフェニックスとの差を
どこまで縮めることができるのか?

冷静と大胆の狭間で、覚悟の立直。

南2局0本場を、小林以外3者の聴牌による流局で、点数状況は以下の通り。

チーム選手得点
起家赤坂ドリブンズ鈴木たろう24,800
南家セガサミーフェニックス魚谷侑未26,600
西家EX風林火山二階堂亜樹29,600
北家U-NEXT Pirates小林剛18,000

小林一人が置いて行かれているが、
誰も3万点を超えていない僅差。

この展開は、小林有利と言える。

ここで迎えた南2局1本場の6順目。

小林が、三萬:麻雀王国四萬:麻雀王国五萬:麻雀王国六萬:麻雀王国八萬:麻雀王国一筒:麻雀王国一筒:麻雀王国三筒:麻雀王国四筒:麻雀王国五筒:麻雀王国二索:麻雀王国三索:麻雀王国四索:麻雀王国(ドラ七索:麻雀王国)の
役無し聴牌をしているところに五索:麻雀王国を持ってきて、三色同順の聴牌。

リーチをかけて自摸れば満貫になるし、
鈴木たろうが2順目に六萬:麻雀王国を切っているので、
少なくともたろうは七萬:麻雀王国を持っていなさそう。

何よりも自分一人だけが置いて行かれているラス目。
数順待っていれば、もしかしたら間七萬:麻雀王国より
良い待ちになってくれる可能性も高いが、
ここは、先制リーチを敢行。

数順後の12順目、微差のトップ目に立っている
親番のEX風林火山 二階堂亜樹が
二萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国三萬:麻雀王国四萬:麻雀王国六萬:麻雀王国六萬:麻雀王国九萬:麻雀王国三索:麻雀王国四索:麻雀王国五索:麻雀王国七索:麻雀王国八索:麻雀王国
平和、高めタンヤオ、一盃口が見える手のところに、
小林の当たり牌七萬:麻雀王国を持ってきた。

小林の河に切られている現物はドラの七索:麻雀王国のみ。
これを切ってしまうと自分の手が死んでしまう。

ここで亜樹が頼ったのは、たろうが2巡目に切っていて、
自身が対子で持っている六萬:麻雀王国
このワンチャンスを頼りに七萬:麻雀王国切り!!。

これにより小林があたり、5,200(+300)の放銃となる。

これで点数は、

チーム選手得点
起家赤坂ドリブンズ鈴木たろう24,800
南家セガサミーフェニックス魚谷侑未26,600
西家EX風林火山二階堂亜樹24,100
北家U-NEXT Pirates小林剛24,500

と、大混戦。

小林有利の試合展開、ここで小林が「ロボ」っぷりを遺憾なく発揮する!

局が進んで南3局0本場。

親番の亜樹が二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国四萬:麻雀王国四萬:麻雀王国七萬:麻雀王国八萬:麻雀王国一索:麻雀王国二索:麻雀王国三索:麻雀王国四索:麻雀王国五索:麻雀王国六索:麻雀王国六索:麻雀王国(ドラ八索:麻雀王国)の手に
三索:麻雀王国を持ってきて、四萬:麻雀王国を切って立直。

高い打点は見込めないが、場況から見て、六萬:麻雀王国九萬:麻雀王国は良さそうに見える。

ここで亜樹の下家に座る小林が、立直宣言牌の四萬:麻雀王国をチー!

これで、小林の手牌は二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国四萬:麻雀王国五萬:麻雀王国二筒:麻雀王国二筒:麻雀王国五筒:麻雀王国六筒:麻雀王国四索:麻雀王国五索赤:麻雀王国 四萬横:麻雀王国三萬:麻雀王国五萬赤:麻雀王国となり、
赤ドラ含みで、小林得意のタンヤオ仕掛けを敢行。

面前でも充分に闘えそう、
面前で行けば満貫、跳満が見えそうな手でも、
とにかく和了ることを最優先にする、
小林の本領発揮だ!!

そして2順後、亜樹が切った七筒:麻雀王国をチーすると、
三萬:麻雀王国四萬:麻雀王国五萬:麻雀王国二筒:麻雀王国二筒:麻雀王国四索:麻雀王国五索赤:麻雀王国 七筒横:麻雀王国五筒:麻雀王国六筒:麻雀王国 四萬横:麻雀王国三萬:麻雀王国五萬赤:麻雀王国の聴牌をとり、
前順持ってきていたドラの八索:麻雀王国を平然と切る!!。

そして、ここからの小林が、圧巻の全プッシュ!!

  1. 次順に持ってきた亜樹の当たり牌六萬:麻雀王国は、冷静に三萬:麻雀王国と入れ替え。
  2. 無筋の九索:麻雀王国をドラの八索:麻雀王国ワンチャンスを頼りにツモ切り。
  3. 中筋ではあるものの完全安全牌ではない五索:麻雀王国をツモ切り。
  4. 亜樹に通っていない五筒:麻雀王国を持ってくるも、プッシュ!
  5. 更に危険な六筒:麻雀王国を持ってきて、
    雀頭の二筒:麻雀王国や、四索:麻雀王国五索赤:麻雀王国が安全牌になっているにもかかわらず、
    気にせず(本当は気にしているかもしれないが)、
    六筒:麻雀王国プッシュ!!。

そして数順後。亜樹が三索:麻雀王国を持ってきて、
小林のロン和了りとなる。

振り込めばラスになってもおかしくない。
更に亜樹の親番が続いてしまうと言う、危機的状況で、
なぜ故、これだけの牌が押せるのか?

まるで亜樹の当たり牌が六萬:麻雀王国九萬:麻雀王国であると読み切っているかのような、
全プッシュで和了りを手繰り寄せた。

まさに「ロボ」と称される小林の真髄ここにあり、である。

しかし、麻雀と言うものは、無慈悲であり、残酷なものであった。

これで南3局が終わり、点数状況は、

チーム選手得点
起家赤坂ドリブンズ鈴木たろう24,800
南家セガサミーフェニックス魚谷侑未26,600
西家EX風林火山二階堂亜樹19,200
北家U-NEXT Pirates小林剛29,400

南4局、親番の小林は、
2着目のセガサミーフェニックス 魚谷侑未とは
点差が3,000点無い。

よって、ノーテン流局での終了はトップを捲られる可能性があるため、
最低でも聴牌は目指さなければいけないし、
トップを狙ってくるであろう魚谷の点数を
できれば少しでも減らして、
魚谷の着順を下げたいところ。

ここで、小林がもらった配牌は
四萬:麻雀王国五萬:麻雀王国四筒:麻雀王国一索:麻雀王国二索:麻雀王国四索:麻雀王国五索:麻雀王国六索:麻雀王国東:麻雀王国西:麻雀王国西:麻雀王国西:麻雀王国發:麻雀王国中:麻雀王国(ドラ四索:麻雀王国
と、聴牌形を作るだけであれば難しくなく、
他家が立直をかけてきても、暗刻の西:麻雀王国
安全牌として使えそうなので、
ある意味、安心して闘える手牌だ。

これだけを観れば、小林に手牌が味方したようにも思えたのだが、

麻雀とは無慈悲であり残酷なゲームである。

11巡目。

小林の手は三萬:麻雀王国四萬:麻雀王国五萬:麻雀王国三筒:麻雀王国四筒:麻雀王国二索:麻雀王国二索:麻雀王国五索:麻雀王国六索:麻雀王国西:麻雀王国西:麻雀王国西:麻雀王国白:麻雀王国と充分な形の一向聴。
先制リーチを一刻も早くかけて、他家をおろしたいところ。

ここで、ラス目まで落ちた亜樹からリーチ!!。
その手牌は二萬:麻雀王国二萬:麻雀王国六萬:麻雀王国七萬:麻雀王国八萬:麻雀王国一筒:麻雀王国一筒:麻雀王国一筒:麻雀王国二筒:麻雀王国三筒:麻雀王国四筒:麻雀王国五索赤:麻雀王国六索:麻雀王国(ドラ四索:麻雀王国)の四索:麻雀王国七索:麻雀王国待ち。

ドラではない七索:麻雀王国でツモ和了っても、ラス逃れが精一杯。

しかし、一発ツモか、ドラツモでトップ逆転の手。

そして結果は…。

一発で、ドラの四索:麻雀王国ツモ!!。

リーチ、一発、ツモ、ドラ1、赤ドラ1、
そして、裏ドラに七萬:麻雀王国が乗って、
望外な跳満!!6,000、3,000!!。

これで、最終結果は、

チーム選手得点
起家赤坂ドリブンズ鈴木たろう21,800
南家セガサミーフェニックス魚谷侑未23,600
西家EX風林火山二階堂亜樹31,200
北家U-NEXT Pirates小林剛23,400

満貫までだったら、
セガサミーフェニックスより着順が上の2着で踏みとどまれていたため、

「最低限の仕事はできた。」

「頑張った甲斐があった。」

と、自分に言い聞かせることもできたであろう。

しかし、結果はセガサミーフェニックスを、
わずか200点下回る3着。

当然、麻雀であれば、努力が、覚悟が報われないときもある。

もしかしたら、その方が多いかもしれない。

しかし、よもや、ライバルであるセガサミーフェニックスを

下回る結果になってしまうとは…。

麻雀とは、かくも無慈悲で残酷なゲームである。

来週も目が離せない!!

来週(1/21-1/26)の試合は

1/21(木)

  • 赤坂ドリブンズ
  • EX風林火山
  • 渋谷ABEMAS
  • TEAM RAIDEN / 雷電

1/22(金)

  • KADOKAWAサクラナイツ
  • KONAMI麻雀格闘倶楽部
  • セガサミーフェニックス
  • U-NEXT Pirates

1/25(月)

  • EX風林火山
  • KADOKAWAサクラナイツ
  • KONAMI麻雀格闘倶楽部
  • 渋谷ABEMAS

1/26(火)

  • 赤坂ドリブンズ
  • セガサミーフェニックス
  • TEAM RAIDEN / 雷電
  • U-NEXT Pirates

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来週も乞うご期待!!

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